乙郎さん

オール・ユー・ニード・イズ・キルの乙郎さんのレビュー・感想・評価

3.5
 原作既読だがほとんど内容を忘れていたので初見のように観ることができた。現代アクション映画として情報量の詰め込み型としては最高に近い出来になっていると思うが、こちらの体がついていかなかった。
 とにかく前半は100点満点の出来だと感じた。僕はどちらかというと、こういった軽妙で速いアクションのほうが好みかもしれない。まったく予想のつかない敵・ギタイの動きに何発いや何千発も発射される銃弾。情報(量の多い)戦だ。また、その戦いの中心にいるトム・クルーズの軽さもいい。腑抜け状態のトムは少々カイル・チャンドラーに似ていると思った。巻き込まれ型主人公でありながら、戦場というマチズモの渦中で存在感が際立つ、うまいバランスだった。
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