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チョコレートドーナツのnewのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.3
ゲイのカップルが、ダウン症の子供を育てる話。実話から着想を得た作品らしいです。

道徳や差別を扱っており、近年の社会問題に対してのメッセージに溢れた作品だと感じました。
同性愛者に対して近年では世間にも理解されつつあるのだが、それでも差別はあるのだと思う。特にこういう法的な場所であると考えの固い人が多いのだろうか…。
法を扱うものたちは、事務的な仕事になりすぎて人の人生のかかった仕事であることに理解が足りていない気がする。あの状況では、どうするべきなのか明白であったはずなのに…。現実でもそうなのだろうか。裁判のシーンでは、ゲイであることに対しての集中砲火で、マルコへの配慮は皆無でしたね。

そして、ネグレクトを扱った作品でもあった。ダウン症の子供を育てる苦労は計り知れないだろうが、マルコの母親はその努力すらも感じられなかった。少しでも心配する素振りがあったのがまだ救いであったが、それでもマルコの居場所はそこにはなかったのですね。
切なく、そしてどうしようもない理不尽な社会に怒りを覚えた。
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