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チョコレートドーナツのmomoのネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

友人から勧められたので鑑賞しました。
とっても辛く悲しくこの世の中の理不尽さを思い知らされ、同時にとても考えさせられる映画でした。
裁判の場面から終始涙が止まりませんでした。なぜ普通に子供を愛せない世の中なのか、なぜ世間に堂々と恋人同士だと公表できないのか。それはまさに周りの人間、会社の同僚、上司、裁判官、力を持った人達に押し潰され踏みにじられ同じ人間としても扱われないような世の中になってしまっていたからです。同性カップルがダウン症の子供を育てるということが、なぜ人と違うというだけでここまで非難されるのか私は本当に見ていて悲しくなりました。
人と違うことが果たしていけない事なのでしょうか。
本当の親から愛されなくて手放された子供は施設に送られる。周りの人達のほとんどがこの2人が本当の両親ではなくてもそれ以上に愛情を注いでいると判断できていたはずなのにゲイだからといって親になる権利を奪った。私はその事が一番許せません。結果最悪の事態に陥ってしまった。
後悔しても遅いんです。心の中では正しい事だと分かっていても、世間の目を気にして判決を下してしまった裁判官、弁護士には心から腹立たしく思います。
主人公のゲイカップルの2人は自身の仕事を辞めて全ての力を注いで子供を取り戻そうとしたのに、なぜみんな同じ人間なのにこんなにも全てを奪われなければいけないのでしょうか。
LGBTで苦しんでいる人達は世界中に沢山います。
その人達にもちゃんと人権がありそれぞれの人生があるんです。
一人の人間が本当に好きな人と一緒になるのに性別なんて関係ありません。
私はそう思います。
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