このレビューはネタバレを含みます
良作として耳にしていたのをついにAmazonプライムで見た!
なに衝撃的な終わり方!!!泣
しかし実話ではなく、実際は、実話にインスパイアされたフィクションとのこと。少しホッと(?)したが、なら何故この終わり方…
実在のルディは、育児放棄されていたおそらく自閉症の近所の少年の面倒を見ていた方で、本作は、彼らと知り合いになった脚本家の方が、もしルディが少年を養子にしようとするとどうなる?と考え、書いた創作らしい。
それを知ってしまうと映画のドラマチックな展開より、むしろその少年とルディさんの本当の物語にこそ興味が湧いてくる。
映画では、本筋の障害以外に主人公たちや脇役の矛盾や葛藤がそこまで描かれず、また
80年代同時代に書かれた脚本だからか(例えば当時のゲイの有名人や事件に触れるとか)時代背景の示唆がないため、当時の同性愛者に対する司法や社会の扱いが(とにかく偏見に満ちているという以外)掴めなかったため、没入できなかった。
ルディの歌手設定?も、いまいち入り込めなかったかなー。俳優さんはまさに怪演という感じで中々色気あって良かったが。
前評判に期待しすぎたフシはあったものの、低予算のインディっぽい映画で、人知れず寝かされていた80年代の物語を世に送り出してくれたことには感謝。ということでおおむね良かった。まさに低予算良作。