衝撃作品
冒頭の映像が衝撃でした。この出来事が沢山の人の悲しみと憎しみを生み出し、見ていてやるせない気持ちになりました。
人種差別が根付いているからと言って、許されるわけがなく、殺人をしていい理由にはならないし、差別をされたから復讐をしていい理由にはならないと思います。こうして暴力が暴力を生んで対立が深まっていくことはすごく悲しいことだと思いました。
アメリカの人って、人種差別（特に黒人差別）にすごく敏感な人が多いと聞きます。差別的意味を込めていないものに対してまで、“この表現は差別的だ”と批判するのは、表現の自由からしてどうなんだろうとか、逆に差別なのでは？と思ったときもありましたが、アメリカ人にとって、そうやって色んなところで常に差別に対して反応することによって、差別を撲滅しようとしている部分もあるんだなと今は思っています。そんなつもりじゃ無いでは済まされないのが差別なんだとこの映画を見て改めて強く感じました。
日本のバラエティ番組で、黒塗りが問題になりましたが、それで笑ってる人がいたり、別にいいじゃんって言っている間は理解ができていない人となってしまうんだろうなと思います。
差別的考えがあまりない日本人にこそ見てもらいたい映画だと思いました。
