ブタブタ

プリズナーズのブタブタのレビュー・感想・評価

プリズナーズ(2013年製作の映画)
3.7
正義は勝つ!

鬱とかスッキリしないと言う意見が大半を占めてますが個人的にはこれ以上の大団円は無いのでは?!

容疑者その①アレックス(ポール・ダノ)は冤罪でケラー(ヒュー・ジャックマン)に拉致されて壮絶な尋問・拷問を受ける訳でアレックスは犯人ではない、と言うのが一種のお約束で話は進みますけど、100%責任なしとは言いきれないのでケラーによる鉄拳制裁は寧ろ法では裁けない(精神鑑定とか色々で)アレックスを裁くとしたら「私刑」しかないし、容疑者その②ボブ(デヴィッド・ダストマルチャン)の結末も酷い事には変わりませんが、まああれじゃ仕方が無いよね(笑)みたいな感じなので真犯人含め悪人(か?)は全員罰を受ける、と言う結末はある意味胸のすく思いでした。

それとアメリカ(社会や映画)と言う独自な文化圏における正義の定義をも描いてる作品だと思いました。
凄く変則的なヒーロー物?ヴィジランテ物にも思えました。
「16人殺した」と告解した男を殺した神父とかケラーの行動も警察や国家機関は当てにならないと自ら行動した結果なのでしょうし、神父もケラーも社会的に倫理的に許される事はないですけど(犯罪だから当然ですが)彼等が居なければ犠牲者はもっと出ていたでしょうし。

デヴィッド・ダストマルチャンは『ダークナイト』に出てた人でしたね。
出番は少しでしたけど、その気持ち悪さと強烈なルックスは一目見て忘れませんし、こういう変質者の役やらせたら右に出る者はいないんじゃないでしょうか。
これからもっと活躍して欲しい俳優さんです。
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