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ジュラシック・ワールドのkumadaのレビュー・感想・評価

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)
3.2
新作に向けての復習です。マイケル・クライトンがジュラシック・パークを書いたのが1990年。この作品以降彼の作品を貪るように読みました。どの作品も緻密な科学考証をベースにした壮大なお話でしたね。もう1つ思い出すのが、子供のころ夢中になって見ていた「恐竜探検隊ボーンフリー」というテレビ番組です。実写とアニメが混在した当時としては斬新な作品でした。懐かしい(笑)。閑話休題。

この作品におけるテーマパークの総責任者の役割がいまひとつ分かりませんでした。このストーリに必要なのかと思ってしまう。あと、兄弟愛の描き方も取ってつけたような印象です。序盤でのパリピな兄が突然頼れる兄に変貌するけど説得力がありません。兄弟の叔母クレアと兄弟の母親(叔母の姉)との関係も描き方が十分でないので感情が動かない。総じて人間側の描き方が雑です。クレアさん、最初から最後までヒールで走り回るけど、そんなバカなと思ってしまう(笑)。

一方、恐竜側には迫力がありますね。新種の恐竜が持つ属性にひとつひとつ理由があるのは面白いです。保護色はイカ由来だったり、赤外線センサーを回避できたのはアマガエル由来だったり。この最強の恐竜と戦うのが、かつてのあのTレックスとブルーの2頭です。盛り上がりますね。そして、最後にどでかいモササウルスがトドメを刺すと。よく考えてあります。
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