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アダム・チャップリンのhi1oakiのレビュー・感想・評価

アダム・チャップリン(2011年製作の映画)
3.0
観る前はなんとなくMCUやコミックでの『インクレディブル・ハルク』やレフン&トム・ハーディの『ブロンソン』、なんなら『ディストラクション・ベイビーズ』の柳楽優弥なんかにも通じる、主人公の“純粋で無垢な暴力”を描いた作品なのかなと思ってた。
まぁハズレすぎてもいないとは思うんだけど、そういうモノでもなかった。
一言で言うとグロ楽しい殺戮祭り。シャワーのように吹き出す血糊の量で勝負してる感じ。主人公も敵もオリジンが微妙にショボいのは意図的なのかな。
ただ、即物的な“現代の映画らしさ”を求めた結果、映像も音もエフェクトかけ過ぎだったり、低予算をカバーすべく引きのショットを避けて被写体にずっと寄り過ぎだったり…という有様。それがB級映画的にプラスに働いているでもない。もっと落ち着いて撮って、落ち着いて編集すればカルト映画として後世に残る評価を勝ち得ることもできたかもしれない作品。オカルトな味付けが余計かも。
同じようなシーンが多くて冗長。しかも起こるであろうことしか起こらない。オチに関しては何なのかよくわからない…というかどうでもいいのかな…。まぁとにかくグロ楽しいのは間違い無いんだけど、それ以上は求めない方がいい作品。
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