A24初の配給作品、しっかりつまらない。
ウェス・アンダーソン作品の脚本に携わってきたロマン・コッポラによる監督作だからか、彼の趣向に近い映像のルックになっている。またジェイソン・シュワルツマン、ビル・マーレイの出演もめっちゃウェス・アンダーソン。
ただウェスの偏執っぷりには及ばないため、視覚的にも物足りず、また話も特にツイストなく失恋して終わる為面白くない。
何よりもそのつまらなさは、とにかく主人公の魅力の無さに端を発していて、それゆえに彼の失恋がどうでもいい。
妄想の設定が全く活かされない、そんな設定や導入がなくても「頭の中」は描けるというのに。
