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007 スペクターのkouseiのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
4.0
前作に引き続きサム・メンデス監督が、未来的で現実的な世界観を巧みに広げていきます。

「スカイフォール」の出来が素晴らしかったた為か、期待を持ちすぎたのかもしれない。
スリリングなプロットは良かったけど、少し長く感じてしまった。

本作で特に注目したいのがカーチェイス。
様々な視点が切り替わる・一般市民を巻き込むコメディ的要素・特殊加工された車など、カーチェイスの定石を踏んでいながらも引き込む力は凄かった。
世の中にカーチェイスもどきが溢れる中、本作のカーチェイスは今まで観た中で最高峰。

ボンドガールのマドレーヌ・スワン博士(レア・セドゥ)と共にボンドは行動を続け、遂に黒幕と対峙。
悪役エルンスト(クリストフ・ヴァルツ)
ヴァルツの高度な演技力とブロフェルドの精神的に攻撃してくるキャラ性が、絶妙なマッチを見せる。
「イングロリアスバスターズ」のランダ大佐とは違った悪役を演じきってくれました。
個人的に好きなキャラはQですけど。

政治的な要素や監視社会の危険性が組み込まれた本作。
"スペクター"が出てきたことで、世界観が大きく広がりました!
次作がクレイグ版最終作。
どの様なラストを遂げるのかが楽しみでしょうがない!
まだ観てない方はぜひ!
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