ノットステア

007 スペクターのノットステアのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
4.8
〇感想
かっこいい。

ガンバレルはこの作品が一番好き。ゆったりとしていて、落着きつつ渋さもあり、BGMも最高です。

時計ほしい。スーツも何もかもかっこいい。
「ボンドのカッコよさ」その一点だけで評価したら僕の中で一番は『007 スペクター』でのボンド(ダニエル・クレイグ)。どんな状況でも余裕がある感じ。その余裕さはダニエル・クレイグ版の中で一番だと思う。多少の葛藤はあるものの、安心感がたまらない。
『カジノ・ロワイヤル』『慰めの報酬』…まだまだ未熟さのある、一人前になるまでのボンド。
『スカイフォール』…歳を取り、見捨てられたと感じるも、復活を遂げようとするボンド。動揺は隠せず、葛藤もある。
『ノータイムトゥーダイ』…豊富すぎる人生経験で柔らかくなったボンド。恋人のことになるとまだまだ葛藤や動揺はある。

服も高級感が一番ダダ漏れ。上質過ぎて目立ってる。
オープニングが特に!特にカッコよすぎ。ソファの上に落ちるのは運が良いだけだけど。窓から外に出てくるところ。屋上を颯爽と歩く。Thomas Newmanの「Los Muertos Vivos Estan」という曲が頭から離れない。
あとはカーチェイスシーン。「Backfire」も良い。

死者の日といえば、『リメンバー・ミー』か『007 スペクター』




〇印象的な言葉
・マネーペニー「なにがあったの?オフィス中が噂してるわ」
ボンド「噂ってどんな?」
マネーペニー「あなたはメキシコの一件でもう終わりと」
ボンド「どう思う?」
マネーペニー「"今からスタート"でしょ?」
ボンド「なんのことだ?」
マネーペニー「なら言うわ あなたは秘密を隠してる。言わないのは人を信用しないから」
Mからのビデオ
マネーペニー「ウソでしょ?この映像は?
ボンド「彼女の死後、郵便で届いた」
マネーペニー「彼女らしいサプライズ」
ボンド「死後も職務を果たす」
→前任のMが優秀すぎる。


・ボンド「何の機能が?」
Q「時間が分かる 遅刻を防げる」
ボンド「Mのアイデア?」
Q「もちろん 1つ忠告が… アラームの音がかなり大きい わかりますね?」
ボンド「なるほど」


・M「引き金を引くのは最後、その前に標的のことを調べ上げる。そして相手の目を見て決断を下す。その瞬間ドローンや盗聴器、カメラや情報データは何の助けにもならない。"殺しの許可証"は同時に'殺さない許可証"でもある」


・マドレーヌ「人は職業を選べるのにどうして殺し屋の道を?」
ボンド「別の道は神父だった」
マドレーヌ「マジメに 本気で望んだの?裏の世界で追ったり追われたり背後を気にしていつも孤独」
ボンド「君がいる」
マドレーヌ「質問に答えて」
ボンド「選択肢がなかった。考える余裕もね」


・オーベルハウザー「何か分かるか?」
マドレーヌ「隕石だわ」
オーベルハウザー「そう、正解だ。"カルテンホフ"。地球上で一番古い。ここのクレーターをつくった。想像を。ひっそり孤独に宇宙を過ごした歳月。そして地球に落下し衝撃を与えた。止められない力だ」
ボンド「だが最後は止まった、ここで」


・マドレーヌ「私はここまで」
ボンド「終わったら戻ってくるよ」
マドレーヌ「違うの」
ボンド「ここがイヤなのか?」
マドレーヌ「こういう生き方よ でもあなたは決して変わらない」
ボンド「別れるのか?」
マドレーヌ「そうよ 気をつけて あなたはいい人よ」
→これでお別れ


・M「このシステムを止めてから君を逮捕する」
C「その理由は?」
M「友人の選択が悪い」


・C「それでMと呼ばれるのか?"モロン(間抜け)"と」
Cが銃の引き金を引くが、弾は入っていない。
M「Cの意味も分かった。"ケアレス(不注意)"」