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マッドマックス 怒りのデス・ロードのmmsanのレビュー・感想・評価

5.0
ついに「フュリオサ」が公開で試写会に行ったという方たちから続々と観たい欲がとまらないレビューが到着していてこのタイミングで再鑑賞。
劇場に3回観に行った大好きすぎる作品。目的地に行きまた帰って来るという至ってシンプルな構成にフュリオサの復讐を絡めて、2時間の爆走ライドをアドレナリン全開でMADに駆け抜ける。棒飛び部隊がビョンビョン画面を行き交い、音楽隊がギターを奏でる、イモータン・ジョー、ウォーボーイズをはじめ、強烈キャラクターがわんさか出てくる狂気が確立された世界感にとにかくハマる。サントラも最高。谷でのアクションで流れるBrothers In Armsはそのシーンの疾走感と合いすぎていて何回観ても聴いても興奮する。
そしてこの作品を一番好きな理由はフュリオサに魅了されすぎたから。イモータン・ジョーの性奴隷となっている妻たちを「緑の地」へと自らと共に解放しようとする信念、意志。オイルを額に塗る姿は何回観ても痺れる。バズカットがあんなに似合うひといない。登場したときから義手で、心情台詞はなく、フュリオサほどどんな人生を送ってきたのかと思いを馳せた人物はいない。まさに背中で語る。シャーリーズ・セロンが魅せて魅せて魅せまくる。
とフュリオサフュリオサ言っているけど、マックスの存在感が真ん中にきちんとある。というより、トム・ハーディとシャーリーズ・セロンがお互いの領域に踏み込むことなくそれぞれのキャラクターの世界観を確立しているから、どちらかがどちらより目立っているということが一切ない。やっぱり上手いんだなと思う。
MADな世界に確かに芽生える汚れなき絆をアイコンタクトで全て表現する二人。MADな中にいたのに、爽やかとすら感じるラストは何回でも観たい余韻。
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