このレビューはネタバレを含みます
狂ってしまったのは俺か、それともこの世界か。
水も食料も生活に必要なものが何もかも枯渇してしまった世界。その世界の一角にはジョーという王が君臨していた。ライフラインから人命に至るまでの全てを掌握したジョーの手下がある日、長髪の男を生け捕りにする。長髪の男の名はマックス、狂気の世界を生き抜く男だ。
あっという間に終わってしまった。もっと長いと思っていたし、もっと長く観たかった。
ディストピアの最果てのような世界観について行くどころか、どんどんと置いて行かれ、しかしその分、遠いもののように感じていたこの世界にもしかしたら現実世界も足を踏み入れ始めているのではないか、とさえ思えてきた。
フェイドアウトによる映像の切り替えが多用されていたが、あまり効果的なものには感じられなかった。この辺りの部分をスムーズにこなしてくるのがアクションやSFの技だと思っていたこともあって、少し残念だった。
