エクストリームマン

THE NEXT GENERATION パトレイバー 第4章のエクストリームマンのレビュー・感想・評価

3.3
episode.5 大怪獣現わる 後編
熱海の怪獣事件、その真相……かと思いきや。嶋田久作演じる芹沢八郎太博士の「板尾創路のブラックジャック」感に笑ってしまう。オキシジェン・デストロイヤーと共に海へ沈まなかった芹沢博士的な役回り。イングラムが撃ち込んだ程度の量であの巨体がどうにかなるとは思えないけど、そういう整合性とかハナから気にしない宣言が随所でされているので、言うだけ野暮かな。七海言子(松本圭未)と遊覧船船長(丹古母鬼馬二)と熱海署の刑事が遊覧船の中で飲み明かす場面がやたら長くて笑う。

episode.6 タイムドカン
自称「ただの爆弾魔の男」が特車2課に仕掛けた爆弾で、2課の面々が翻弄される話。劇場版長編の灰原に通じるように、「誰でもない、顔のない」男が登場し、塩原がシリアスな行動に出る一方、最大限バランスを取るかのように整備班員が爆弾でギャグみたいに吹っ飛んでいる。不穏さは残響させつつ、シリアスに振り切れないように気を使っているのは本episodeに限らない。まぁ、結局劇場版長編でそのバランスは崩れるのだけど。そういう意味で、どんなに不穏だろうとばかばかしかろうと、長編以外は平穏な日常の内なのかもしれない。