わたがし

デンジャラス・バディのわたがしのレビュー・感想・評価

デンジャラス・バディ(2013年製作の映画)
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 まさに女版21ジャンプストリートですごく好きな映画だった。やってることとか設定とかかなり地味だけど、ねちっこい下品な台詞と描写でお腹一杯になれる。ここまで徹底的に品のない台詞ばかりガンガン聞かされると、もはや芸術を感じてしまう。
 メリッサ・マッカーシーは出る映画出る映画で毎回全く別の人間の表情をするので本当に化け物のような女優だなと思う。彼女の台詞と行動の間の上手さが半端ではない芝居、それを的確に絞って優しくすくい上げる編集、それによって生まれるギャグのテンポが本当に観てて気持ち良い。プロの仕事だなあって感じがする。
 そして、ポール・フェイグの映画は毎回音楽の使い方が上手いのか下手くそなのかわからない絶妙なラインなのが癖になる。映像と音楽のシンクロとかそういうの何も狙わずに流してるのか、それとも考え抜いた結果一周回ってああなってるのか、わからない。でもそれが好き。
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