3Dブルーレイで観た。トリコのほうとは比較にならないぐらい3D上映特化のアトラクション風の画作りにテンションあがった。ここまで振り切った日本の3D映画はなかなかない。製作陣の当時の3D映画ブームへの期待をひしひしと感じる。
ただ、やっぱりステレオレンダリングじゃないコンバートショットの質がトリコ同様に(時代的に仕方がないけど)しんどくて、せっかくの美しい空間ショットが台無しになってる。こういう3DCGアニメで全部ステレオレンダリングにしないのは予算の都合なのか視差オーバー防止なのかどっちなんだろう。
2Dで観たとしてもちょっと酔いそうなほどカメラが異常にグルグル動き回り、何がどうしてるのをどう映しているのか全くわからなくなる時さえある。こういう映像を観るとマイケル・ベイは本当に偉大だなと思う。
ストーリーはワンピースにほとんど思い入れのない自分が観ても多少いいなと思える、その上お祭り映画としてシンプルで良いなと思った。アクションとエモーションのバランスがとても良い。ただ、そういうのが全部ふざけた軽快なノリの音楽で台無しになっていると思う。音楽ってここまで映画を潰せるんだなと久々に思った。