髙田由美

8月の家族たちの髙田由美のレビュー・感想・評価

8月の家族たち(2013年製作の映画)
3.9
実力派俳優が結集して演技にケチのつけどころがない。
安定のメリル・ストリープとジュリア・ロバーツ。特にブーツの話をするメリル・ストリープの静かな迫力はさすがの貫禄だ。
クリス・クーパーとベネディクト・カンバーバッチが父子なんて贅沢。子役までがアビゲイルちゃんと豪華。

一般的に母-娘の関係は母-息子の関係と大きく違い同性同士ゆえの複雑な部分が多い。また男性に比べ家族のいざこざや親族間の面倒臭さと無縁ではいられない女性陣にとっては身につまされる部分が多い作品だと思う。
そしてその反面、この作品は男性陣には受けないだろうなとも思う。妙に評価が低いのはそのせいか?だいたい男性達は現実の生活の上でもこういった面倒から目を背けがち。あえて映画で観たいとは思わないだろうな。

「ヒルビリー・エレジー」とか家族めんどくさい系鬱ぎみ映画が好きな人には面白い作品だと思う。
Filmarksのカテゴリーにコメディと入っているが嘘です。
髙田由美

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