髙田由美

暗殺の森の髙田由美のレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
3.7
バロック絵画の様な色調に光と影の演出。
どのシーンも美しいが、時々ハッとする様な画面が現れる。計算され尽くした構図と色彩。そのまま一枚の絵として完成しているような美しさ。

話自体は凡人の私にはやや難しく、賢い人達には分かるが私には理解できない面白さがまだまだ潜んでいるのだろうなと思われる。
子供の頃に大人向けの映画を観て、何の話かよく分からないが、部分的に理解できる印象的なシーンがあった…みたいな感覚。こういう映画をさらっと解説してくれる人が身近にいたら惚れるな、きっと。

アンナが片膝ついてのジュリアとのダンスシーン。これはもしや子供の頃好きだった三原順の漫画の中のダンスシーン!まるパクリじゃないか。三原順もこの映画を観たのかと思うと感慨深いものがあった。
髙田由美

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