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未来を花束にしてのktsnのネタバレレビュー・内容・結末

未来を花束にして(2015年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

男女差別について、
自分や自分を取り巻く環境だけをみると
私はむしろ女性が優遇されていて
男は可哀想だなぁ。女に産まれて良かったなぁなんて思っていた。
映画館やレストランなどでのレディースデー割引、女性専用車両など。
それに関しては痴漢などで苦しんでいる女性が多いからだけど。
けど社会に出てからも女性が優遇される事は多く感じる。

だからこそ予備知識なくみたこの映画で
私の知らない世界をみた
いつもそうなんだけど。
最後にテロップで女性参政権が認められた国々が流れて
100年前の遠い国の話は
いま私が居る今日の世界と繋がっていると。
昨日も今も、苦しんでいる同じ女性が居るという事も。

世界を変える、人生を掛ける
私はそんな瞬間をどうスクリーンの中で生きられるんだろう。

息子の誕生日に会いに来たが
養子として向かう所に遭遇した、
母と子のシーンがすごく良かった
幼い頃に親と別れる子の未来を想像するのは辛い事が多いが
この子はきっとずっとママを愛し続けて生きていくんだと
そう願いを込めたくなった。

同じ活動家の娘で
かつての自分のように男の権力に逆らえず母を家族を守るため身体を捧げる彼女を暗闇の世界から救い出すシーンも心揺さぶられた。

痛みの中にある幸せを手のひらに抱え生きていた一人の女性は
一人の人間として、人生を歩き出した。
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