人類vs猿
両陣営それぞれに、互いを理解し共存を模索しようとする穏健派と、それに対する過激派がいる。
この構図は、人類と猿に限らず現実世界の人類同士であっても変わらないだろう。
自らと違う外見や思想を持った第三者には恐れを抱き、排除しようとする。それが生存本能だからだ。
しかし、それで一方的に相手を攻撃するのでは知性を欠く。命を最大の価値として尊重し、互いに譲るところは譲り、妥結点を見つけていくべきだ。
もっとも、そんな努力も、一部の過激派の愚行によって水の泡となってしまう、そんな恐ろしさを本作は教えてくれる。
