後篇をまだ観ていない上での感想です。
「八日目の蝉」が監督ということで、人間の性格が良くも悪くもリアルで感情移入出来る作品なんだろうなとは思っていましたが、主人公をはじめ、俳優さん達の細かな表情が絶妙で喰い入るように見てしまいました。
身勝手な大人はバブルが終わりかけの時代のせいかとも思いましたが、観ている分には今もさほど変わらない気がします。
事件を大事にされたくない隠蔽。それがマスコミによって無駄にデフォルメして世間に公表され、関係者が被害に合う。
昨今の事件ではこういった関係者のその後は知らないままですが、もしもこの映画みたいに被害に合っていたとしたら、と考えてしまったのは私だけでしょうか。
決して明るくない内容の中で、技術があまりない分不器用だけど、リアルな感情や演技の学生役の子達と、周りのベテラン俳優陣のバランスが凄く良かったです。
長くなってすみません!
でも、やっぱり救いのある大人、親がいないと子供に影響を及ぼすのではないかと思いました。
過保護になれとかそういうことではありません。
ただ、全て大人の欲や都合で物事を見ずに、純粋に良い悪いが考えられる大人が沢山いたらいいのになと。
松子ちゃんや松子ちゃんの家族のような明るくて優しい家族が幸せなのでしょう。
人間の余計な欲が膨れないような世の中があれば、そもそもこんな作品は無かったのでしょうが。
だからこそ、こういった作品が出た時に、若い子や大人が悪い所を真似するとかじゃなく、ちゃんと考えたいと思いました。
一つの作品で、しかも身近にありうる作品で、一人でも考えや人生が変わったり見直されたりすると思います。私は、自分の欲だけで人を傷つけてはいけないなと、何だか少し落ち込みながら考えました。
こんなに長く書くつもりはありませんでしたが、多分、自分に当てはまる感情がどこかにあったのかもしれません。
解釈はそれぞれなので、良い方向に行けばいいと願いつつこの評価にさせて頂きました。
本当、長くなってすみません(笑
最後まで読んで下さった方がいたら、ありがとうございます。
明日時間があれば後篇を借りに行って見ようと思います。