MIHO

ディナーラッシュのMIHOのネタバレレビュー・内容・結末

ディナーラッシュ(2000年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

映画の好みが似てる知り合いに料理系のお勧めし合って私がお勧めされた映画がこの作品。
(因みに私は一般受けする「シェフ〜フードトラックはじめました」を勧めた)

前半までは途切れ途切れ見たのもあって、色んな場面で色んな人が通り過ぎるように嫌な場面や台詞が出てきてて「これ微妙かな?」と思ったけど、段々先が気になって吸い込まれていける内容だった。

家族を大事にしていた長年の相棒を殺されて、それでも今まで淡々と話していたルイスが実はこの一夜に賭けていて、ギャンブル依存症のスーシェフのダンカンに大声で叱るシーンはちょっと泣けた。

他の方が書いていたようにダンカンは借金をギャンブルで返そうとしてまた借金し、仕事中にその試合の行方を聞くのに精一杯だし、ウェイトレスと抜け出してイチャイチャしたりどーしようもない男だけど、美味しい料理を作るし、ルイスの息子であるシェフが新しいメニューを急に作るのに大した会話なくしっかりサポートする所を見ると、ルイスが大繁盛してるレストランに2、3日ウェイトレスと休暇を取って頭を整理して戻って来いと言う気の利いた事を言うのも分からなくはない。

息子にずっと言われてた店を息子に渡す話の後、厨房を見渡してそこの新人と少しの会話をしたのも、このレストランのスタッフなら大丈夫だと確認したのもカッコ良かった。


ルイスという主軸以外は、他のウェイトレスの絵画の話やバーテンの話等不完全燃焼な所はあるけど、そこを敢えて深過ぎず、浅過ぎない程度に収めてスパッと終わったのも良かった。


NYのイタリアンレストランでの一夜のディナーラッシュだったが、群像劇として観ても、ルイス視点で見ても楽しめる良い作品だったと思う。
MIHO

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