スペイン産ゾンビ映画シリーズ第4弾
思ったより面白かったです。
3作目は見てません。
1作目がPOVゾンビ物の先駆けのような作品で、かなり面白かったんです。
クライマックスのマンション吹き抜け階段での光景は『28週後…』冒頭の1人鬼ごっこに比肩するゾンビ映画史上最高の絶望感を味わえる素晴らしいシーンで、今作もそういう類のシーンが一つでもあれば良いかなという気持ちで観てました。
実際にどうだったかと言えば、ゾンビ映画の中ではまぁまぁ面白い部類に入る作品かなと。
凄く頑張ってる作品。
何が驚いたってストーリーがちゃんと"ある"ことですよね。
ほとんどのゾンビ映画ってストーリー無いじゃないですか。
この手の作品にしては、脚本にもツイストかけてて最後まで展開が読めないお話でした。
このシリーズのゾンビの造形は洗練されていていつも感心させられる。
怖いゾンビをちゃんと描けていて、そこが素晴らしいなと思いました。
ただ、あくまでも頑張っている映画の領域はでていなくてチープな所は当然のごとく散見されます。
POV作品である1作目2作目へオマージュを捧げるべく、被写体をクローズアップしカメラを揺らしまくる事によって生み出される臨場感()は、状況理解が困難なシーンを大量生産している。
見せ場を多く作って盛り上げようとする気概は感じました。
予算がもっとあれば面白い作品になってたんじゃないかなと思います。
