シネラー

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生のシネラーのレビュー・感想・評価

3.5
劇場でも鑑賞していたが、
久しぶりに円盤を取り出しての再鑑賞。
個人的に好きな映画ではあるが、
良い映画だとは思わない映画だ。

DCEUの第二作であり、
バットマンとスーパーマンという
二大ヒーローの対決を描いた本作だが、
率直に言って不要な場面が多い。
後のジャスティス・リーグ面々の描写や
バットマンの悪夢の場面は、
特に不要な場面だと思う。
又、やはりスーパーマンの描かれ方は
前作同様に上手くないと思う。
劇中で終始、悩みを抱え込んで葛藤する
スーパーマンは辛気臭く、
その上で人々を救助する場面が
ダイジェストで描かれるのは勿体無い
と感じられた。
全体として詰め込み過ぎな内容であり、
その後の展開を意識し過ぎた為に
散らかった物語になったと
感じざるを得ない作品だった。

ここまで気になる点を綴ったが、
前作での敵を倒しながらも街へ多大な
被害をもたらすスーパーマンに
バットマンが立ち塞がるという
物語自体の出発点は悪くないと思う。
ベン・アフレックのバットマンの
コミックから抜き出てきたような
ビジュアルは、
ダークナイト・トリロジーのバットマン
より好みだったりもする。
特にバットマンのマーサ救出場面は、
本作で一番好きなアクションシーンだ。
そして、ワンダーウーマンの参戦
は唐突感を感じつつも、
ジャスティス・リーグのBIG3が揃って
ドゥームズデイと対決するのは
燃える展開ではある。

物語の筋がグダグダだったが、
アクションや絵面は格好良くて
素晴らしい出来だと言える。
下手に複雑な展開をせずに、
バットマンとスーパーマンの対決のみに
焦点を当てれば、
もっと楽しめる作品になったと
個人的には思った。
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