秀ポン

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生の秀ポンのレビュー・感想・評価

3.0
圧倒的バットマン派。

それはそれとしてなっっっがい。そして暗い、話も画面も。(暗いから余計長く感じる)
そしてエキセントリックな天才悪役キャラのエキセントリック天才ムーブがかなりキツい。

レーベルを代表する両雄の対決ってことで、どうしてもアベンジャーズ/シビル・ウォーを念頭に置いて見ることになる。
こっちはバットマンとスーパーマンが初めましての状態で敵対するので、シビル・ウォーみたいなエモーショナルな展開はほぼ無い。ずっと小難しい話をしてる。

(この映画を初めて見たときには「なんか深ぇ〜〜」とか思った気もするけど、今改めて見ると、みんな気難しい顔してるのがなんかムカつく)

対決シーン自体も、シビル・ウォーの方が見やすくてカッコよかった。

でもベンアフレックのバットマンは歴代バットマンの中でもかなりかっこいい方なので、いい映画だと思った。

──その他、細かな感想。

・終盤まで争点になっていた「善悪を問わず、暴力性能自体の持つ脅威」みたいな話は最終的になあなあになっていたんだけど、割とそれはMCUも同様だよなと思った。ソコヴィア協定云々の話って、サノスが出て来て全部吹き飛んじゃってたもんな。
強大な暴力は振るうものの善悪に関係なくそれ自体が脅威になる、ってのはどうしようもなく正論過ぎる、というかもう事実だし、善悪が関係ない以上、ヒーローはこの事実に回答を出せない。だから「それはそれとして」って形でしか次の話を続けることができない。
(その辺り、ドラマのThe Boysはうまいこと回避している。あれもヒーローの暴力性能についての話をしてるように見えるけど、あれは暴力を必ず邪悪さに結びつけて描く、つまり話の広さを制限することで、議論の余地を残してる)

・唐突に挨拶だけして帰っていくフラッシュとか、動画で登場するアクアマンとか、本編の中に予告編をぶち込んでくるのやめて欲しい。(という不満を持つファンは多かったらしく、後にDCはこの路線を止めることになる)
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