おーたむ

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生のおーたむのレビュー・感想・評価

3.5
案外評判が良いアクアマンに興味が出て、未見のDCEU作品を見ることに。
酷評されてるのは知ってたので、それほどがっかりはしませんでしたが、巷の評価も理解できる、という出来でした。

一番に感じたのは、説明不足。
公開時点で世に出ていたのが「マン・オブ・スティール」だけだったのに、バットマンやワンダーウーマンのことがあまり説明されずにストーリーが展開されるので、置いてきぼりを食ったように感じた人も多かったんでは、と思いました。
また、説明不足なのに上映時間が150分というのは、ちょっと長いです。
思うに、「ユニバース化に際して、チートすぎるスーパーマンは使いにくいし、適当な時機まで消えててもらおう」という意図と、「ついでに、ジャスティス・リーグ誕生の前日譚も詰め込んじゃえ」という意図を、一本でまとめようとしたのが、無理筋だったような気が。
もっと丁寧に、マン・オブ・スティール2→バットマン→ワンダーウーマン→ジャスティス・リーグ、と繋げるべきだったんじゃないかなと思いました。
バットマン VS スーパーマンという字面を使ってみたかった、という気持ちも、わからなくはないですけどね。

まあしかし、二人が激突するシーンは、けっこう良かったと思います。
ガチンコじゃ勝ち目のないバットマンが、知略とテクノロジーと周到な準備でスーパーマンと渡り合うアクションの見せ方は、普通に面白かったです。
ベン・アフレックのバットマンも、これはこれで渋くてよかったですし。
ユニバース化のための捨て石みたいな作品になっちゃったのは、なんとも気の毒でしたね。もったいない。
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