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ゴーン・ガールのakのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
2.8
ずっと気になって、よくやく観れました!

冒頭から、ほの暗い雰囲気を漂わせながら進んでいく世界観と、じっとりと支配と恐怖に囲まれていく、なんともいえない息がつまるような雰囲気を出す作品には長々出会えないと思うので、とても貴重な体験をしました。

妻に振り回されるニックも、振り回しているようで振り回されるエイミーも、滑稽なんですがそういう部分があって人間だと思うので、全く他人事だと割りきれませんでした。

陳腐な言葉だと、全てのことは「愛」のため。色んな形の愛がある中で、2人の愛の形が歪んでいて、その歪みが隙間を生んで、溝になる。溝を埋める為に、目に見えて分かる愛を。そんな複雑な、でも誰しもが持ってる様々な感情が絡み合う作品でした。

音楽があまり目立たない作品ですが、それでもふとした時に流れる曲は雰囲気をより良いものにしてます。特にエンドロールの曲が秀逸で、正直劇中よりもじっとりとした粘着質がある感覚になりました。
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