びーる

ゴーン・ガールのびーるのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
4.1
デヴィッド・フィンチャー作品「ゴーン・ガール」完成度の高い愛憎劇に心を打たれ、そして自分の結婚観を根底から覆す作品でした!

デヴィッド・フィンチャーの他作品を鑑賞して印象的だったのがカットの仕方です。突然画面が暗くなるというカットは、いかにも不穏な雰囲気を作り緊張感を掻き立てます。心を扇動され、無意識のうちに高度なサスペンスの雰囲気に飲み込む作りには驚かされますね!

夫と妻の2人の視点で描かれるという点も、この作品の理解に貢献しています。それぞれの思惑に「嘘はないだうか」と疑いの目を向けることを強いられます。

華やかなイメージがある結婚ですが、どれだけお互いを愛するかではなく、どれだけ妥協出来るかという結婚観も植え付けられました。これから先長期間に渡って生活を共にするわけですから許し合うという行為が生活を円滑に進める鍵になるのだと実感しています…
びーる

びーる