藍住

インヒアレント・ヴァイスの藍住のネタバレレビュー・内容・結末

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

全体に漂うシュールさが地味にツボで、面白かった。
登場人物たちのめくるめく物語と、張り巡らされた伏線の数々。
初見では拾いきれない所が多くて混乱した。
2回目観たらもっとハマるかもしれない。

主演のホアキン・フェニックスは『ザ・マスター』のイメージが強すぎて(しかし『ザ・マスター』は未見)コミカルな演技をしている姿は想像できなかったのだが、コミカルな演技が想像以上に上手くて、ずっと笑っていた。
作中でホアキン・フェニックスとベニシオ・デル・トロが海を眺めながら歩くシーンが最高すぎて、とても好き。

この映画の多くのシーンが美しくて良かった。
最高としか言えないカットが死ぬほどあって満足感が凄まじい。
ドックとシャスタがヤク欲しさにコックリさんもどきをやって、ヤクの売り場を探しに雨の中裸足で探し回るシーンが大好き。
あそこの愛おしさ半端ない。

ドックとシェスタの、痛々しいセックスシーンが無ければベスト10には入れたいくらい、だらだら観てふふふって笑いたい映画だった。
全然嫌いじゃない。
藍住

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