見ようとしないままに見ると、ものすごく退屈に思える映画になると思うけど、暗示される何かを見ようと思って見るとものすごく収穫の大きい映画。
主人公のフランシスは、かなり自分に正直で、変なところでプライドが高くて、必要なところで助けを求められない。
それにやけに衝動的な動きもする(突然パリに行ったり)ので、後にそのしわ寄せがやってきて苦労する。
こういう主人公の無計画さにイライラする人もいると思うけど、誰しもこういう経験はあるはず。
ただ多くの人はその経験から二度と同じ失敗をしないようにと回避行動をとり、結果無難な人生に収まる。
フランシスのしたことはバカなように見えて、実は人間の根源的な欲求をそのまま具現化したらどうなるのか?っていうロールモデルにもなっている。
結果、意外とどうにかなるもので、そういう意味で、私たちは私たちのやりたいことを恐れずにやってみると、思っていたのとは違う形で成功する可能性があることを示してくれる。