nyaitter

ウォーリアーのnyaitterのネタバレレビュー・内容・結末

ウォーリアー(2011年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画「ウォーリアー」
面白かった\( 'ω')/!
文句なしの100点!
てかこれ、全米で公開してたのに日本では公開なし(のちに新宿シネマカリテで限定公開)、DVDやブルーレイも中々リリースされず。
やっとこさプライムビデオで観れたよw

MMA大会「スパルタ」(架空のMMAイベント)を軸にして展開される父、兄、弟の物語。
人間ドラマのみならず、試合シーンの描写もほぼ納得のいく作りで満足。
兄弟、家族の絆とかが好きな人にオススメ。
格闘技好きに超オススメ。
もちろん「ロッキー」とかが好きな人にもオススメ。
試合に関しては格闘技マニアからは少しの「ツッコミ」はあるだろうけど、それを言っちゃヤボ、くらいのレベルのものだったし。


格闘技を舞台にしたハリウッド映画は、大概がボクシングであったり、変な地下格闘技とか怪しげな武術大会だったりするけど、この「ウォーリアー」は、アメリカで根付いてるUFC等のMMA(ミクスト・マーシャルアーツ=総合格闘技)イベントを舞台にしている。

アメリカでのMMAの台頭↓
1990年代初頭、アメリカで「UFC」が開催されたばかりの時、まだバーリトゥード(何でもあり)ルールと呼ばれていた頃は、ボクサー、レスラー、キックボクサー等が、少しだけバーリトゥード向けの練習をしただけで出場し、バーリトゥードルールを知り尽くしたグレイシー柔術等のブラジリアン柔術家に「カモ」にされるのが常であったが、
そこは「いいものなら取り入れる」「本気になったらとことん」「アスリート大国」のアメリカらしく、全米の各格闘技ジムはこぞってブラジリアン柔術を取り入れ、MMA向けの様々な技術も進化し、観客の目も肥え、アメリカでのMMAルールの大会はまさに「メジャー化」し、「アメリカン・ドリーム」を体現する競技となった。
(「PRIDE」全盛時から凋落の一途を辿った(言い過ぎ?w)日本の総合格闘技イベントとは対照的に)


弟トミーが、ふらっと入ったジムでメジャー選手をスパーリングでKOして…てのはなんか日本のマンガ的だったw
兄ブレンダンのエピソードはアメリカの高額な医療費や、日本より容赦なさそうなローン事情とかも絡んできて、身につまされるというかなんというか。
てかブレンダンは「昔UFCにも出てた」設定なのかよ!w
トミーはレスリングの有望選手だった、て設定で。
まあ、アメリカのMMA選手はレスリング出身も多いしね。
選手層厚いし。
つかやっぱ、主人公2人の体つきが説得力あったね。
トミー役に「マッドマックス」「ダークナイトライジング」等に出演し、イケメンながら「肉体派俳優」であるトム・ハーディだし(この「ウォーリアー」ではさらなる肉体改造を施している)
ブレンダン役のジョエル・エドガートンも「元総合格闘技選手で、今も時々草格闘技試合で稼いでる」という設定でも納得できる肉体を作り上げて出演してるし。
こういうとこが日本の俳優と違う…('ω')(いやまあちゃんと肉体作りしてる日本の俳優さんもいるけど、邦画ではあまり「肉体」は重視されないし)
弟トミーのファイトスタイルが立技、テイクダウンからのマウントパンチ等の打撃重視(元レスリング選手だが)であるのに対し、兄ブレンダンは物理教師らしく?テイクダウンからの関節技、組技系(主に)、てのも好対照ねw

ブレンダンのトレーナー役のフランク(演じるフランク・グリロも、柔術経験があり、ボクシングのトレーニングを欠かさない「肉体派」である)の「常に動け」「相手のミスを狙え、チャンスは必ず来る」「パンチを打って、引き込んで捕まえろ」とかのセリフもいちいちナイスでw
腕十字を狙うブレンダンに「引き寄せろ!親指は上だ!」ってもうww(腕十字を極める時、相手の親指を上にすると極めやすい)
もー!わかってるなー!と。w

つか、父がもう切なくてよーw
酒乱で暴力振るってたってのは同情出来んが、弟トミーのセコンドについて肩に手を置いたら「触んな」て言われるし、兄ブレンダンの子供(つまり孫)にも会うのも拒否され…クッソ切ないw
だからこそねー、終盤はいいんだけどねー。

あ、「スパルタ」に出る、ロシアの超メジャー級選手のコーバはエメリャーエンコ・ヒョードルをモチーフにしてるのかな?w






「ウォーリアー」【あらすじ】
幼い頃、格闘技トレーナーであった父パディからレスリングを学んでいたトミー。だが、酒乱の父からの暴力から、母親と一緒に逃げた。
時は経ち、「ある理由」で所属していたアメリカ海兵隊を辞めたトミーは故郷に帰る。
そして父パディと再開したトミーは、父が酒を絶っている事を知る。
一方、トミーの兄ブレンダンは結婚し、幸せな家庭を持つ物理教師だが、難病に冒されていた娘の医療費の為にローン返済が滞り、草格闘技でも金を稼いでいた。

トミーは地元のジムで総合格闘技のチャンピオンとスパーリングをし、KOし、それが動画サイトに載り、
優勝賞金500万ドルの新興MMA大会「スパルタ」に出ることになる。
優勝する為に、トミーはパディにコーチを頼む。

そしてブレンダンは草格闘技の試合をしてる事が教育委員会にばれ、数ヶ月の停職に追い込まれる。
停職中の返済費を稼ぐ為、旧友である元総合格闘家で
今はジム経営者兼トレーナーのフランクの元を訪れ、全米各地のMMA大会に出場し賞金を稼ごうとする。
そんな時、フランクが受け持つ、「スパルタ」に出場予定だった選手がケガをする。
ブレンダンはフランクに自分を代わりに出場させて欲しいと頼み、「スパルタ」への出場が決まる。

「スパルタ」のケージ(金網)の中で、トミー、ブレンダン、パディの、それぞれの思いがぶつかり合う。
nyaitter

nyaitter