1805年、ヨーロッパ征服を狙うナポレオンに英国艦隊は敢然と立ち向かい世界の海は戦場と化した。英国海軍サプライズ号は搭載砲28門、乗員197名でブラジル北岸沖にいた。ジャック・オーブリー艦長はフランスの私掠船アケロン号の太平洋進出を撃沈・捕獲等手段を問わず阻止せよとの指令を受けていた。
▶︎『刑事ジョン・ブック 目撃者』『いまを生きる』のピーター・ウィアー監督による海洋スペクタル映画。第76回(2004)アカデミー賞で10部門にノミネート、撮影賞と音響効果賞を受賞。ラッセル・クロウ主演。
艦長オーブリーと親友の博物学者にして船医マキュリンとの友情と方針の対立を基に、船内での模様と戦闘を描く。アカデミー賞受賞も深く納得な撮影と音響で、どうカメラを回したのか気になりながら発砲音にゾクゾクしてた。
大きさでは絶対的な不利なサプライズ号が計略で反撃する様が英国海軍らしくてスッキリする。ネルソン提督を尊敬する姿も挿入され、乗員が規律を保ちそれぞれの持ち場で力を尽くす模様を活写していた。原作は冒険小説ではあるが、こうやって英国海軍が世界の海を制して行ったのは史実でもある。
途中寄ったある島でのシーンは冗長だった気もするが、博物学者のマキュリンの肉付けにはなっていた。
陸上のスペクタルは数多いけれど、こういった海洋スペクタルをあまり観たことがなかったので、
今回WOWOWの『ラッセル・クロウ特集』で鑑賞出来て良かった。