閉鎖的で抑圧的な宗教感の町(モルモン教のコミュニティ?)で育った、少女レイチェルと兄のウィル。
ある日、レイチェルの妊娠が発覚。
彼女は、母親の古いカセットテープで聴いたロックによって処女懐胎した、神の子だと主張するが...
ピュアに育った子供たちがロックの自由な文化に触れて変わっていく...っていう面よりも、むしろ、ろくでなしのバンドマンが異色な2人にカルチャーショックを受けている感じが面白かった。
バンドマンたちもある意味普通で、そんなに擦れてない感じが、今風でリアリティがありました。
そして、いちばん謎なのは少女レイチェルの本音。
一貫して貞節を主張し、常にピュアできらきらな感じなんだけど、果たして...
バンドメンバーの1人が、「こういう子は油断ならない...」って言ってたのも意味深です。
抑圧的な家庭やコミュニティから子供を守るため、レイチェルはひとり重大な決意をしたんじゃなかな、などと勝手に解釈しました。
ネタバレサイトも探してみたけど、他の人の解釈をうまく見つけられませんでした。
"ピュア" とはなんぞや? と考えてしまいました。
主演の美少女は、「シン・シティ 復讐の女神」とかに出ているジュリア・ガーナーさん。
兄のウィル役は、ちょっと大人になりかけのロリー・カルキン君。
本作が監督デビューのレベッカ・トーマスさんは、本人もモルモン教徒とのことで、ますます謎めいた映画です。