この作品をヴァンダム主演作品として観ようとしている方がまだ居られる様でしたら、あらかじめご理解頂きたい事があります。
『主演じゃねぇです。』
更に言えばコレ、【コメディ作品】であります。簡単に言えば会社の研修でチームワーク強化の為に無人島ヴァンダム・ブートキャンプを行います!って話からソコソコぶっ飛んだ展開になるというヤーツなんです。
主役はその社員。
ヒロインも敵役(?)も脇役も皆んな社員。
序盤とラストに出て来るだけの社長はジャック・バウアーに年イチで助けられ続けたものの退場は関西風うどんダシ並みにあっさりだったあの人。
そしてヴァンダム隊長!
プラス数人しか出ません。
見事なまでの《THE低予算》です。
実はコレ、いわゆるコメディ映画としての構築はオーソドックスだがシッカリとされている。
(映画としての基本構造の話です。ストーリーは粗い&ツッコミ満載です。)
シッカリと……してはいるんですが、
『 ほぼほぼ 笑えない。』
という致命的な欠陥が随所に溢れておりまして。
"笑い"というコメディとして根本的な部分が100均の突っ張り棒なみに脆弱(ぜいじゃく)です!
まぁ"ピクリとも言わない"とまでは言わないものの、やはり笑えないコメディと動かないアクションは「どうにもキツい」となりがち。
ところがこの映画には飛び道具があります!
そう。
ベルギーが生んだ開脚のファンタジスタ
《ジャン=クロード・カミーユ・フランソワ・ヴァン・ヴァレンバーグ》
ことジャン=クロード・ヴァン・ダムです。
この存在自体が笑いになってます。
本人も真面目にコメディ作品に取り組んでいる(風にワシは見えたw)。
映画のド頭からもう安いコメディ感全開なのですがヴァンダムが救世主の様に登場です。
ただし更に追い討ちがかかります!
脇役どころかあまり出演シーンが多くないので、出て来ない中盤がやっぱり面白くないのです。
つまりはヴァンダム=飛び道具です!
しかもヴァンダムを知ると知らないとではその笑いに差異が生まれる所がまた飛び道具的であります。
(とはいえヴァンダム知らんでコレ観る奴は多分いないでしょうし、ソコは良いのかな…とw)
言い換えればヴァンダムの使い方がウマいっちゃウマい気がしますw
いわゆるコメディ演技もありますが、基本アクション俳優としてのヴァンダムな演技をする。
つまり演出の要所要所で〈ヴァンダムならでは〉感を出すあたり、
『脇役版【その男ヴァン・ダム】とも言える!』
(イヤ、多分違うw)
まぁでもヴァンダム愛でる案件としては条件付きでアリでしょう!
要は『こんなヴァンダム観れたから もうソレでO.K.』となるか否かです!!
逆に言えば『ソコに賭ける』しかありません!!
居ないとは思いますが、単純にヴァンダム知らずで単純にコメディ映画を観たい場合に この作品をチョイスすると…まぁ多分ハズします。
コレは《◯◯(←アレw)vsヴァンダム》と《綺麗なラインを描きながらも明らかに"お値段以上感"が無い回し蹴り》、そしてヴァンダム画像ネット検索でたまに見かけるあの《顔》に喜びを感じつつ彼を愛でる映画です!
コレが出来ればスコアは上がります。
つまり『上がってこの数字です』!!
じゃなきゃ全然もっと下です。
ワシは結局O.K.出しちゃしましたけど、間違いなく"取扱注意"な案件です。
お気をつけ下さい!w