このレビューはネタバレを含みます
母親の愛が欲しくてモデルになった少女時代の終わり
母親アンナはヴィオレッタを愛していたかもしれないけど娘の母親を求める気持ちを利用してる
人にどう見られるとか裸の意味を理解出来ていなかった頃からヌードを撮り、本人が嫌がってからもヌードを強要してる時点でエルンストの言う一線を超えてる
母娘の絵面は美しいけど芸術を名目にして食い物にしてる醜悪さ
序盤の撮影を始めた時点で撮影が過激になっていって性を消費させられるヴィオレッタが見えてて辛かった
一度は施設を拒否したけど勝手に写真を売られた裏切りで決定的に母親に失望したのがわかる
施設に入ることで母親に褒められた髪の毛を切って服装も変えて母親の「愛してる」の声に振り返らずに走って逃げるシーンを最後に見られて良かった
アンナもレイプの末に生まれた娘だったから祖父母と母親であり姉でもある存在との関係にめちゃくちゃ苦しんだんだろうなとは思う
生まれ故に曾祖母に否定され続けたから家に帰って来たくなかったのか…
