人間としてはどうしようないクズだけど映画監督としては、ホントに素晴らしいラース・フォン・トリアー監督。
先日、シャルロット・ゲンズブールの映画を観て良い女優さんだと思い、過去の出演作を調べたら『ニンフォマニアック』があり、「そう言えばまだ観てなかったわ！」と思い観賞しました。
ニンフォマニアックという言葉は和訳すると【色情狂】というらしいんですが【色情狂】自体があまり日本語として使わないしイメージが湧かない言葉ですね。
SEX依存症の方がイメージしやすいけど、本作はどうなんですかね？VOL1だけだとそれに近いと思いますけど。
雪が降る寒空の下、ジョー（シャルロット・ゲンズブール）が殴られた様なケガをして行き倒れ出るところを通りすがりのおじさんに助けられる所から始まります。
助けられて事情を聞くおじさん。ジョーは自分の生い立ちから話し始めます。
チャプターに分けられて語られるエピソードはどれもジョーの性の体験談。
それを聞いていちいち釣りに例えるおじさんの滑稽さが実に観ていて小気味良いテンポで進み、めちゃくちゃ面白いです。
他人の猥談なんて面白いに決まってますからね。
個人的にはユマ・サーマンが出てきたH夫人の所が一番面白かったです。
シュールな笑いでしたね。
性描写に関してはそこまで過激なわけではなく、裸の描写、SEX描写はありますが18禁の映画です。
全く問題がない映画でしたね。
VOL1として次に繋げる作品としてはかなり良い出来です。
