mikoyan358

グレート・ビューティー/追憶のローマのmikoyan358のレビュー・感想・評価

1.0
年に何回か「高い評価をしなければ通とは言えない」的な雰囲気をまとった厄介な映画にぶち当たるが、今がまさにそれだった(笑)。ただひたすらに続く退廃的なテーマ、それに対して評論家然として講釈を垂れる主人公、その結果何も明確に示さず「ほら小難しいだろ」と言わんばかりにこちらを置き去りにしていく雰囲気、どれを取っても自分には何一つ合わない。大絶賛する人を否定はしないが、自分のように映画で芸術「だけ」を語られる事を忌み嫌う人間にとっては完走するのがやっとの拷問にも近い時間。だいぶこの主人公の年齢そして人生を振り返るタイミングに近づいているのだが、少なくともこんな斜に構えた形でシンプルな事を難しく考えるような晩年は送りたくないものだとしみじみ思ったわw
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