ジャウマ・コレット=セラ。
スペイン出身の映画監督で、
ミュージックビデオ監督で、
コマーシャル映像監督です。
近年はサスペンス要素の映画が多い。
リーアム・ニーソンと組む事が多い。
本作は例に漏れずタッグを組みます。
主人公のビル・マークスは航空保安官。
演じるのはリーアム・ニーソンである。
新たなジャンルを開拓する実力派俳優。
娘を失い、ダメな父親となって、
職を失い、ダメな人間になった。
鬼気迫るリーアム・ニーソンの名演技。
本作では惜しげもなく披露しています。
舞台は旅客機の限定された場所。
そんな映画は世にたくさんある。
・エアフォース・ワン
・エグゼクティブ・デシジョン
・スネーク・フライト
・フライトプラン
個人的に良作の確率が高いです。
ハズレも多いけどアタリも多い。
密室とサスペンスは親和性が高いです。
これはハッキリと監督の実力が分かる。
上手い監督は映画に引き込んでくれる。
そんな本作は紛れもなく傑作です。
誰が真犯人なのか分からない構成。
それを推測すると全員怪しくなる。
この工夫した演出は秀逸であった。
ジュリアン・ムーアもいい味を出している。
彼女が時々見せる無邪気な表情がいい感じ。
コリー・ストールもいい感じです。
もっと注目しても良かったと思う。
クライマックスにかけて盛り上げっていく。
真犯人が判明しても失速する事がないです。
また違った緊張感を用意してくれています。
いつも眉間にシワを寄せるリーアム・ニーソン。
今回は追い詰められる側になっていく立場です。
ただ、最後に見せたぎこちない笑顔もまた良い。
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