kito

誘拐の掟のkitoのレビュー・感想・評価

誘拐の掟(2014年製作の映画)
3.7
見始めてから、以前、地上波CM入りで観ていたことを思い出したが、さよならGYAO!記念に再鑑賞した。いつも通りリーアム作品は吹き替え版にした。

ていねいに撮られていて、良い雰囲気のハードボイルド作品になっている。

オープニングは悲惨なシーンなのだけど、白を基調に綺麗に撮られている。後半で誘拐される娘の赤い服のシーンと対照的。ときどきアングル内の一部に大きなボケ映像を入れ込んでいるのが目を引く。偶然だが後の「ジョーカー」の有名な階段が出てくる。ラスト、アパートの背景、マンハッタンの遠景はマットペイントっぽい。ツインタワーのワールドトレードセンターが目に留まる。

米国のハードボイルド小説が好きで、本作の原作者ローレンス・ブロックも好きな一人。しかし、前作まで読んでいるのだけど、本作は未読。確か文庫化された際、買ったと思うのだが、引っ越し以来、行方不明に。暖かくなったらもう一度、探してみようと思う。

リーアム・ニーソンは主役マツト・スカダーのイメージによく合っていると思う。ただ、欲を言えば、私の脳内イメージではもう少しヨレヨレで「96時間」などのタフガイなイメージは少し強すぎるかな。

マツト・スカダー・シリーズはもう一作「800万の死にざま」(1986年)が映画化されていてジェフ・ブリッジスが演じており、この両人を足して二で割ると私の脳内イメージに近くなるーーなんて、勝手な感想なんだけど。
kito

kito