LEONkei

奪還者のLEONkeiのレビュー・感想・評価

奪還者(2014年製作の映画)
2.2
世界経済が崩壊し荒れ狂った大地は、乾いた空気と砂埃の廃虚の街。

タイヤとコンクリート道路の隙間から舞い上がる砂は煙りとなって、景色だけでなく主人公のココロも灰色に曇らせているよう。

何故、執拗に盗まれた愛車をそこまで彼は追うのか…

主人公の必要最低限の言葉しか発しない静かで冷酷な感情は、希望を失った絶望の世界が作ったものだけではない。

派手さはなく大きなストーリー展開も少ないが、主人公の内に秘めた感情と行動は相当なマッド感を感じる。

ロバート・パティンソンの割れたガラスを少しづつ握り締めるかのような、ピリピリとした演技が意外によかった。

邦題が安易で残念…(u_u)
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