ユースケ

ジョン・ウィックのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

公園でぼっち飯をキメていそうな男のいかついアメリカン・マッスルカーに目を付け、愛車と愛犬の命を奪うDQN3人組。彼らは【リベリオン】を観て学ぶべきだった。愛犬家をナメてはいけない事を…
男の正体は、鉛筆1本で人間3人を殺した逸話を持つ、殺し屋を殺す伝説の殺し屋ジョン・ウィックだったのだ。やっちまったなぁ。

【男たちの挽歌】シリーズをはじめ、【ハード・ターゲット】、【フェイス/オフ】、【ミッション:インポッシブル2】でジョン・ウー監督が作り出したファンタスティックでスタイリッシュなガンアクション=ガン・フー。【デスペラード】や【マトリックス】でアップデートを繰り返し、2002年、【リベリオン】でカート・ウィマー監督が作り出したガン=カタによってひとつの到達点を迎えたガン・フーであったが、2014年、【マトリックス】で繋がった三人の男たち(監督のチャド・スタエルスキ&デヴィッド・リーチ、主演のキアヌ・リーブス)がアップデートを施した最新型のガン・フーが遂に姿を現す。

とにかく、ノリノリのデジロックをバックに、至近距離戦闘に特化した射撃スタイルC.A.R.(Center Axis Relock)システムと日本の柔術や柔道、ブラジリアン柔術、ロシアの軍隊格闘術システマを組み合わせた超実践的なガン・フーを操り、的確なヘッドショットを連発し、死体の山を築くキアヌ・リーブスにシビれっぱなし。
特に、Le Castle Vaniaの【The Red Circle】とガン・フーがシンクロするクラブレッド・サークルへのかちこみシーンは必見です。

更に、物語に奥行きを持たせたジョン・レグイザモ、ミカエル・ニクヴィスト、イアン・マクシェーン、ランス・レディックなど、脇を固める渋いおっさんの渋い演技も要チェック。かっけぇ車もかっけぇ銃もいっぱいで最高。

ちなみに、掃除人チャーリーを演じるデヴィッド・パトリック・ケリーは、【コマンドー】でシュワちゃんに崖の上からポイ捨てられた小悪党サリーの人です。
他にも【マトリックス:リローデッド】でエージェント・ジョンソンを演じたダニエル・バーンハードがジョン・ウィックと対等な格闘戦を見せたボディガードを、キーメイカーを演じたランドール・ダック・キムがヤミ医者を演じているのでお見逃しなく。