邹启文

ライト/オフの邹启文のレビュー・感想・評価

ライト/オフ(2016年製作の映画)
3.5
最近見た映画の中で一番複雑な心境で見ちゃったよ、これ。
本当に恐ろしい話だよな、こんなのどうしても職業病で見ちゃうよ
とにかく印象に残ったのって、実は話の内容ではなく日本とアメリカのライティングの違いだということだよね。
つまりどういうことかと書けば、今回の映画とかで出てくるようなアメリカの家庭ってどうしても家の中に間接照明とかがたくさんあるわけ、そういった間接照明と人の距離を図って、その上でどれだけライトを当てるべきかとか、どれだけ人の顔にコントラストを作るべきなのか、といった計算することが容易なわけよ。正直な話そういった光源を1から作ることが個人的に好みなんだしね。
でも日本の場合はどうしても天井に蛍光灯的フラットすぎる感じのライトで賄おうとするわけ、そういった状況に落ちてしまった時こそ照明部にとって本当の敗北の瞬間。顔にコントラストを作ることができないし………
つまりは光源と背景に多少ライトを当てることなんだよね、それこそだよ
日本の家にもこの映画のような間接照明、光源が増えるような文化が増えてもいいと思うよ
その方が楽しくなる、映画的にね…
邹启文

邹启文