Donatello

薄氷の殺人のDonatelloのレビュー・感想・評価

薄氷の殺人(2014年製作の映画)
4.0
バラバラ殺人を巡る単なる犯罪捜査モノかと思ったら、中国の独特な情景と相まって不思議な魅力を醸し出す映画だったよコレ。

こういう淡々とした映像を観せおきながら、唐突に撃ち合いさせて人がバタバタ倒れる謂わば北野監督仕様な感じの映画、嫌いではありません。

ただのサスペンスではなく、多分根底にあるのは愛(さも分かったような口ぶりで)。

以前、台湾のホテルでテレビつけたらやってた綺麗な姉妹がカフェを切り盛りする話で、ググったらタイトルそのまんまだった『台北カフェ・ストーリー』という映画を観て以来、「妻に娶りたい台湾女優四天王」の1人として僕の中で話題のグイ・ルンメイちゃんが出ているという事で見たわけですが、もうねより一層好きになりました結婚してください。
勿論演技にです。スレンダーなのに巨乳という所に惚れてる訳ではないです。

比較的静かな展開で進行していくのに、序盤で「油断してると痛い目にあうで?」という事を叩き込まれるので気が抜けない。なかなか巧い手法です。
ルンメイちゃんのピッチりした服装に気が抜けない訳ではないのです。

美人であるが故に男たちに翻弄されるとても可哀想なヒロインのグンメンちゃんと、主人公の元クズ刑事を演じるリャオ・ファン君という俳優の、距離感みたいなのがとても現実的、そして不条理で抜群にいいなと。

観終わった後、少なくない不思議な余韻の残る映画でした。

しかしね、衛生上どう考えてもよろしくなさそうな中国の店で出てくる、ふっくらしてそうな肉饅と粥の朝食ってどうしてあんな美味しそうなんですかね。
別のふっくらしてるトコの話ではないですよ。
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