小波norisuke

愛して飲んで歌っての小波norisukeのレビュー・感想・評価

愛して飲んで歌って(2014年製作の映画)
3.0
とても斬新だ。こんな映画は初めてだ。チラシのコピーは、「軽妙洒脱」。洒脱ってこういうことなのか。

とにかく美術が斬新だ。4つの庭で展開する会話劇なのだが、その舞台美術が、戯曲らしさを演出したかったのであろう、笑っちゃいたくなるくらい、安っぽい!幕のような布をめくって、役者が舞台を出入りする。四季の移ろいを出すために、花が多い季節は、板に描かれた花々が庭を彩る。だけど、食器がちょっと素敵だったりするのが心憎い。

互いの家を行き来する道のりの映像や、カラフルなイラストによって、舞台が変わることが示される。これも新鮮。そして、謎の動物、謎のラスト!なんじゃ、こら。

好みが分かれると思うので、人にはお勧めしにくい。それに、主に50代の男女の話なので、一般的な若者には退屈かもしれない。私には、新鮮で、それなりに楽しかった。
小波norisuke

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