福福吉吉

複製された男の福福吉吉のネタバレレビュー・内容・結末

複製された男(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ある日、大学講師のアダムは映画のビデオに自分と似た男が出演していることに気づく。彼の存在が気になったアダムは、彼に会おうと様々な手段を尽くし、遂に彼、アンソニーに会うことができたのだが...。

かなり難解なストーリーになっており、観終っても頭の中は疑問符だらけだった。所々に現実離れした描写が組み込まれていて、集中していても意味が分からない。蜘蛛、クモ、くも...?

アダム(ジェイク・ギレンホール)は大学講師で、講義と自宅を往来する普通の毎日を送る生活だったのだが、自分そっくりのアンソニーの存在に気づいてから、アダムは苦悩する日々を過ごすことになります。アダムは地道、小心者、優しいというキャラクターであり、感情移入しやすいです。

一方、アンソニー(ジェイク・ギレンホール)は俳優であり、妊娠中の妻のヘレンと生活しており、派手、強気、狡猾というキャラクターになっています。

アダムとアンソニーの存在が何なのかがストーリーの肝なんですが、正直、答えが出ませんでした。2人の内面が綺麗に対照的で、1人の人物の裏表なのかな、と思いました。ラストのアレは奥さんとしか考えられないけど、違うのかな。多分、映像で見えている中には空想や虚構が混じっているから、そこをどう捉えるかなんです。

私には理解できない作品でした。面白い要素がたっぷりあるけど自分には解けない謎が邪魔してくる。でも、それが妙に好奇心をくすぐってくる作品でした。
なお、一人二役のジェイク・ギレンホールの演技は素晴らしかったです。

鑑賞日:2023年6月9日
鑑賞方法:U-NEXT
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