レオピン

複製された男のレオピンのネタバレレビュー・内容・結末

複製された男(2013年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ラストびっくり、えっ蜘蛛?

最初に出てきた変態倶楽部でのタランチュラの復讐だったのか?いやいや
ちょっと『ポゼッション』('81)の怪物のような。妄想なのか何なのかよく分からない。

原題「Enemy」

そうか、これもドッペルゲンガーものか。
実は役者の自分がリアルで、妄想として大学教授の自分を想像していたという。
出産前の妻から逃げ出してしまいたいという深層意識。だが蜘蛛の巣のようにどこに行っても捕まえられてしまうという恐怖。

登場人物を逆に出してくるから更に混乱してしまう。実は教授の方が非実在なんだ。役者と彼女は実在。
主人公の歴史学の先生の家はどうみても生活感のない公営住宅、かたや映画俳優はリッチなマンション暮らし。でも母親に会いに行った際に、「あなたなんか立派な住まいに住んで、ねぇ」と言われていた。アレっ、と気づくチャンス。

これは面白い話だけど難しい。ちょっと藤子不二雄Aのマンガ風でもある。人の潜在意識とかを映像化すると大抵おかしな事になるのはいた仕方ない。

母親役でイザベラ・ロッセリーニが出ている。

廃墟のような高層ビル群に重なるエンドクレジットが大変かっこよかった。


⇒オディロン・ルドン 「笑う蜘蛛」
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