観終わった直後に思ったんですが、"Enemy"という原題に、この邦題をつけた人、悔しいけど「巧みな匠」ですね。
大学教授がたまたま観た映画に自分そっくりの男を見つけて…っていう出だしは記憶喪失ものかと思い、本当にいた瓜二つの男を見つけて話しだした所からは多重人格ものかと思ったんですがね。
まぁなんと言いいましょうか。このオチは正直読めなかったんですけど、そもそもコレはアリなのかと言われると「いや、ありでしょ！」と語気を強めては言えない後ろめたさみたいなのがありますね。
好きですけどね。
完全に騙されましたからね。
騙されたというか、そう来たか的な意表の突き方。
「あぁなるほど…」ってなるかよ！
内容に少し触れるぐらいではネタバレにはなりませんが、寧ろオチだけにこの映画の全てがあって、ぶっちゃけあとはどうでもいいぐらいダラダラやってましたけどね。
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督作品としては『プリズナーズ』のテンポくらいが好きかな。
エミリー・ブラントちゃん主演の新作"Sicario"は楽しみにしてますけど。
でもやはり邦題凄いですよコレ。
完全にダイバージョンされましたからね。
この点で僕は高評価したい。
決して『イングロリアス・バスターズ』のメラニー・ロランちゃんとサラ・ガドンちゃんの裸体に高い評価をつけてるわけではありません。
