HIRO

マダム・イン・ニューヨークのHIROのレビュー・感想・評価

4.6
二人の子供と夫のために尽くす、ごく普通の主婦シャシ。彼女の悩みは家族の中で自分だけ英語ができないこと。
姪の結婚式の手伝いで一人NYへ旅立つも、英語ができず打ちひしがれてしまうのだが、「4週間で英語が話せる」という英会話学校に行き仲間と共に英語を学んでいくうちに自信を取り戻していくお話。

素晴らしい作品でした(T ^ T)

映画を観終わった後こんなにも爽快で前向きになれたのは久々でした\(^o^)/
自分に自信が持てなかったり、目の前のことに一歩踏み出す勇気が持てない人にこそ心に響く作品なのではないかと思います。

主人公シャシは献身的に家族に尽くして来たわけだけど、家族で唯一英語が話せないからという理由で家族からバカにされているんですよね。
英語が話せない母親は恥ずかしいとか、お菓子作りが唯一の取り柄だとか、家族の何気ない言葉が彼女を容赦無く傷付ける。
NYに行ってからも、カフェで思うように注文できず、店員から嫌な事を言われたりして、もう本当に彼女が不憫で不憫で仕方がないんですよね。
自分は何も出来なくて、惨めでしょうがなくなる事って結構あると思うんですよね。
特に挫折を経験している人なんかは彼女の辛さがよく分かると思います。

彼女は今の自分を何とか変えようと英会話教室に通い始めるんですけど、そこからの展開は本当に素晴らしかったですね!完璧な脚本だと思いましたよ!

家族の事を第一にして生きて来たシャシだけど、彼女は初めて自分のために努力するんですよね。
一生懸命勉強して、仲間達との触れ合いを通して自信を取り戻して行く。
ベタな展開ではありますが、やっぱりこういうのは果てしなく元気になれますね!

一部の人を除いてほとんどの人が挫折を経験したり、コンプレックスを抱いていたりだとかそれなりに苦悩があるかと思います。
でも彼女のように努力する事で自信を持つことができる。
結局努力こそが自分を奮い立たせることができるんですよね。
努力は必ず報われるなんて絶対に思わないけど、努力したことが自分を勇気付け、少しでも前に進むことの助けになるかもしれない。
そしてその努力している姿が周りの人を変えることだってあるかもしれないんですよね。
シャシのたどたどしいながらも努力の成果が伺える英語のスピーチはあまりにも感動的。あれは本当にズルい演出でした。
シャシは主婦業以外何も出来ないと決め付けていた旦那や子供達の考えを一気に変えた素晴らしいシーンでした(≧∇≦)

何歳になったとしても、どんな状況に置かれたとしても、一生懸命何かに取り組み最後までやり通すことの素晴らしさを感じることができました♪


英単語の勉強すらも最近おろそかになっている自分にガツンと来る作品でもありましたね♪( ´▽`)
猛烈に英語の勉強を再開したくなりましたよ\(^o^)/
とにかく前向きになれる作品で爽快な気分になることは間違いなし。
何度でも観たくなる素晴らしい作品でしたね♪
インド映画だからと言って抵抗ある人にこそ観てほしい作品でした(≧∇≦)




2015-56
HIRO

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