梅田

HUNGER ハンガーの梅田のレビュー・感想・評価

HUNGER ハンガー(2008年製作の映画)
4.0
『それでも夜は明ける』は本当に見るのが苦痛でしょうがなかったので、たぶんこれもそういう映画だろうと覚悟して観たんだけど、ダーティー・プロテストのシーンはともかく悪い意味での「観てて辛い」感はなかったし、終わってみれば傑作だったのでは?と思った。
その感想の違いはたぶん、主人公が明確に善の側に立っているわけではないということによるんだと思う。だって、抗議のために壁にウンコ塗るってそこまでやるか!?と誰だって思うでしょう。それに、逆に看守の側だって殺されている。マックイーン監督はそれでもIRA側に立っているんだろうけど、それにしても、とてもフェアーな映画だと感じた。
楽しんで見るような内容ではないけど、この振り切れたストイックな作りも含めて一見の価値はあった。
梅田

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