ゆき

FRANK ーフランクーのゆきのレビュー・感想・評価

FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)
3.6
まるはだか

とあるバンドのキーボード代役となった青年。被り物を外さないリーダーと一風変わったメンバーが夢見がちな青年と過ごす時間での苦悩を描く。

フランクはずば抜けた才能の持ち主なのか?それとも他のメンバーが無能で際立って見えるのか?
どちらにせよ、人は夢と希望を抱く。
誰も成長しないし、天晴れなラストでもない。むしろ暴かれる弱さのオンパレード。
素人耳に聴いてもなんだかダメな曲が並ぶ中、不意にあれ…いい曲なんじゃと淡い希望も抱いてしまうあのバランス。これがこの作品の軸なのかも。
なんとも言えない表情の被り物が頭から離れてくれない一作。
ゆき

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